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2016年08月04日
ブログ
音符フリガナは本当に便利?
子供のレッスンにおいて、時々「どうしても覚えられない音符の譜読み」や「加線がたくさんついている音符」にカタカナでドレミを書き込むことがあります。
生徒さん自らギッシリ書き込んでくることも。
だけど、書き込みは「最終手段」で、部分的に書き込んだり、覚えたら消したり、なるべく書き込まずに読み方のコツを教えていくようにしています。
音符を読み慣れている人からするとカタカナばかりが目立ち過ぎて、肝心なリズムや音の高低が見にくくなってしまいます。
部分的に書き込むことで音楽がスムーズに流れるのであれば書き込みは便利ですが、
全てに書き込むと…
「ドレミドソド」と書いても「ド」は高さが違うかもしれないのにカタカナだと高さは表せません。
リズムも読み取れません。
時々「ド↑」「ド↓」と書くこともあるけど「ド」の高さは二つだけではありません。
曲が難しくなるとどうでしょう…
「ド↑↑」とか「ド♯↓↓↓」とか高さを区別する書き方をしたり、「ミレ♯ミレ♯ミシレドラ↓」と♯や♭などのたくさんの書き込みが必要になってくるので、
「全ての音に」書き込むとその作業だけでも大変。
楽譜自体、音数も増えているのに、カタカナまで書き込むととてもゴチャゴチャして、もう何が何だか…。
それなら初めから音符を覚えたほうが便利です。
「音楽的に自立する」
いつかレッスンから巣立っていく日までに1人で楽譜が読めることを身につけさせてあげたいです。
(以上のことは子供への音楽教育としての考えです。大人の方の趣味のピアノレッスンでは自分の好きなやり方でされることをおすすめしています。その方がやりやすければ一緒に書き込むこともしていますよ。)